Originality

プロジェクトストーリー

仮想プロジェクトを通じた
チームメンバーの思考

プロジェクト背景

運搬車両IoTプロジェクト

昨今、物流・運送業界では多くの課題が顕在化しており、一例として運搬車両の運行管理という問題が挙げられます。その車両が過積載ではないか、速度制限を守っているかなど、漠然としか見えていない状況です。
そこで、フレクトのIoT技術を用いて運行状況をモニタリングをすれば、荷物の量や走行ルート、運行速度などのデータ取得が可能となります。これにより物流・運送業界の人手不足、労務管理、安全管理といった諸問題を一挙に解決できることでしょう。
もしフレクトが運搬車両の運行管理という“仮想プロジェクト”に取り組むとしたら、どう向き合うのか。3人の社員たちがそれぞれの立場から語ります。

「目的」

まず、私たちの目的はお客様の要望を「そのまま形にすること」ではありません。お客様の要望や課題を伺ったうえで、様々な可能性を視野に入れながら本質的な問題を解き明かしていき、それの解決方法を考えていきます。この一連の流れができていないシステム開発会社は多く、一度でも私たちと仕事をすれば、フレクトの価値を認めていただけるかと思います。

たしかにお客様との向き合い方はフレクトの強みです。エンジニアの立場でもお客様と話す機会は多いです。例えば、私がUIを担当する場合には、事前に作成したモックをベースに「より使いやすくできないか・エラーの時にはどう表示すべきか」などをお客様と徹底的に話し合い、意図を汲み取りながらブラッシュアップし設計・開発していきます。

私が携わることの多いIoTに関しても「ハードウェアをインターネットに繋げたいだけ」というシンプルなケースもあれば「取得したデータを業務に反映したい」というケースもあります。特に後者であれば、しっかりとコミュニケーションを取り、具体的にどんなデータなのか、どんな業務に反映するかなどお客様の意図を理解することが必要となってきます。

データを取得するだけでなく、作業改善につなげたいという課題意識を持ったお客様は実際にいらっしゃいます。私は現在自社サービスの「リアルタイム車両管理Cariot(キャリオット)」を活用した自動車の動態管理システムに携わっていますが、同様の技術を活用して運搬車両の問題も解決できそうですし、今やっているプロジェクトはフレクトの知見が役立ちそうです。

対談風景

「考察」

IoTスペシャリストのO.HさんとSalesforceをはじめとしたクラウドの経験が豊富なW.Sさんが参加してくれれば、プロジェクトは円滑に進められるはずです。2人の知見をお聞かせください。

運搬車両のデータをモニタリングするとしたら、車両に取り付けられた車載デバイスからクラウドにデータを送信し、格納されたデータを見せるためのアプリケーションもクラウド上で構築することになります。

となると、運搬車両の運行管理を実現しようとすれば、障壁になるのは車載デバイスを開発するハードウェアメーカーとの連携でしょうか。車載デバイスは、自動車に関するさまざまなデータを取得し、クラウドに送る重要なものです。そこはO.Hさんが得意とするところですね。

はい、私は前職が組み込みエンジニアというバックグラウンドを活かして、普段からハードウェア側を意識しながら設計を進めるようにしています。ハードウェアとクラウドは明らかに文化やスピード感が違いますから、双方の特性を理解していないとプロジェクトは円滑に進めることができません。

インターフェースは私たちで考えられますが、モノとして製造するのはハードウェアメーカーに依頼するほかありません。モノができても必要なデータが取得できないようであれば意味がありません。事前にメーカーとしっかり打ち合わせをする必要があります。「ハードウェア+クラウド」の知見を持ったO.Hさんの存在は大きいですね。

対談風景

「評価」

さて、プロジェクトが無事にリリースを迎えたとしましょう。開発後は保守まで携わるケースが多く、開発メンバーが運用も担当します。エンハンス対応も同じメンバーで行います。

基本的に「リリースして一安心。さあ次のエンハンスに着手するぞ」と切り替えられるのが理想ですが、その後も「トラブルが起きていないか」を気にかけています。リリースした機能が話題に上がる機会も減ってくると、そこでようやく安定稼働したなという実感が湧きますね。お客様からトラブルに関する問合せがないことは評価の一つだと思っています。

リリースした後も、現場で使っていただくうちに改善点や新しい要望がうまれます。システムのリリースはあくまでもスタート地点。ここからが本当の始まりですね。

その通りです。改善点・要望が出てくると、システムに対する期待の大きさを感じます。「この機会にもっと良いものを作りたい」とモチベーションが生まれ、次のアイディアを練ったり技術の勉強に励んだりします。そういった積み重ねの末に自動化・効率化・ブレイクスルーを生みだして、世界を変えることができたらいいなと思います。

そうですね、フレクトはW.TさんやW.Sさんのような方々がたくさん集まっていて、毎日刺激を受けるので「自分ももっと勉強や経験を積んで、案件をより良い方向に進められるようになりたいな」と感じることが多いですね。
技術的にもフレクトは新しいことにチャレンジしていける会社だと感じているので、新しい技術とクラウドの知見を活かして、世界を変えることも夢ではないと感じています。
IoTに関して言えば、特に通信技術の進化は顕著ですね。現在でも手軽にSIMカードで色々なモノを制御できる時代になりましたが、高速で低遅延な5Gや、低速だけどランニングコストが安いLPWAなどが普及してくると、あらゆるモノがネットワークに繋がっているような時代も、そう遠くないうちに訪れると思います。そんな時代をフレクトが支えられると嬉しいですね。

フレクトは、さまざまな新しいことに取り組んでいる会社だと思います。これからも立ち止まることなく今以上に技術力をブラッシュアップさせていきながら、お客様の問題の本質を捉えて解決するために色々なプロジェクトにチャレンジしていきましょう。

対談風景